杉田真理子コンサート2007  移りゆくすべてに・・・

草月ホールのコンサート終わりました。
連休前の金曜日の夜、お忙しい中をお出掛けいただき・・・本当にありがとうございました。

この数週間、いろんな予期せぬこともあったりして
本当に忙しかったぁ… その勢いのまま 舞台に臨んだせいか、
どうも まだ・・・緊張が今ひとつ抜けないままでいます。

♪コンサート終わったよ~ 
という、安堵感がやってきてくれないので…
目の下に…黒いクレヨンで描いたみたいな…
見事な「クマ」が発生してしまいました。
(私は今、なかなかおもしろい顔してブログを書いてま~す)

いろいろと、反省点は沢山ございますが、
次へのステップになるよう、また気持ちも新たに努力してゆきますので、
どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。

 

第一部

今回は、天井の高〜い草月ホールの舞台上に
大きなお花のオブジェが飾られておりました。

岩田ひろ志先生率いる アトリエ「木」の作品です。

上から吊り下げるために、6本のワイヤーを使用したそう
幅4メートル半。総重量70kg の大作です。

 

オープニングは・・・

1 アランフェス モナムール
2 もう森へなんか行かない

奥行きのある舞台を使って、霧のように深いスモークの奥からの登場です。


こんな幻想的で美しい中で歌っていたなんて…
前もって説明は伺っておりましたが、映像をみて また泣きそうになっちゃった。
なんて美しいのでしょう。。。とても私の想像の及ぶ範囲ではありません。
創樹社の藤野さん、照明の川島さんの作り出す世界です。
光の色のすきっとした透明感が、新鮮な感じがしました。
と、セーケンさんに言ったら、
なんでも…こだわりの名人芸で、デジタルな光を使わないのだそうです。
でも、どんな大きなホールでも、昔から一番綺麗に光を当ててくれるんだよ。
他の人には出来ない技術と感性の持ち主なんだと教えてくださいました。
本当に、様々なプロの方達が支えてくださっているから、私は歌うことができるのです。

 

 

 

 

ごあいさつをして…

今日のコンサートのテーマは「移りゆくすべてに・・・」です。
歌詞や、歌の背景の中に、思い出とか、今を生きる歌とか、
時や、時の流れ といった言葉が キーワードのように、チラチラと見え隠れしています。

まずは幸せな恋をしている時の歌から… と、続いてゆきます。

3 バラ色の人生
4 一日が始まると
5 サンジェルマンへおいでよ

6 シェルブールの雨傘
7 今夜はかえれない

8 ラ ボ エーム
9 移りゆくすべてに…

 

 


 

第2部

 

 

1 月光ソナタ〜「秋のソナタ」

舞台下手側へと続く花道を歩いて、途中で1コーラス歌って間奏で舞台へ…
花道なんて初体験なので、アタマの中で想像しただけで恥ずかしそうな〜感じ!
玉さまも、猿之助も…ツツツッ・・・と走っていく道よ。

私、よくドレスの裾を踏むくせに、優雅なお引きずりがスキだから、
お客様も みんなで ヒヤヒヤじゃないかしら。


今年のパリ祭でも、
リハーサル時に自分で踏んで破った穴に、本番で片足が ズボッと入ってしまい
身動きできず 固まったままで歌ったという… 私は前科者なのです。

もしアクシデントが起きても、
室町先生に教えて頂いた 華麗なる裾捌き(すそさばき)をするか、
余分な動きをせず、前にだけ進めば大丈夫。

こういう時に甦る 稽古時の先生の言葉。頼もしい心の拠り所。

あ〜 でも、花道って不思議にちょっと気分良いところでした。

 

 

一曲歌い終えたら、ここで上手側から順に メンバー紹介をしてゆきます。
もちろん、それぞれに私の愛あるコメントつき。

Cell 矢島富雄さん
Bass 加藤真一さん
Acco 桑山哲也さん
Drs ミルトン冨田さん
Piano & 音楽監督・・・ 岩間南平さんです。 パチパチパチ…

2 枯葉〜 聞かせてよ愛の言葉を
3 昔きいたシャンソン
4 希望
5 愛は限りなく

… 岸洋子さんのナンバーを歌って、早変わり。

 

 


6 新カルメン

濃いローズ色の地に大きな菊の花柄のドレスに着替えて、
カルメンというよりも、マダムバタフライか、大っきな菊人形みたい…
と思われないかと心配しながらも、
心優しいスタッフさんにおだててもらって
結構その気になって、客席後方から登場。

この「新カルメン」は、ミルバのナンバー
このコンサートのために用意した新曲だったのですが、
プログラムに加えておいて・・・ヨカッタ!ですよね!

衣装を早変わりをして→ 客席の後方から登場して→
歌いながら客席を通り抜け→ 舞台へと戻るのですが、

「もう少し、妖艶になりませんかねぇ~」と、
数日前の 最終の通し稽古の時にも、言われてしまったので・・・
私、かなり頑張ったんですのよ。  なのに・・・ 

な~んで・・・ み~んな逃げるの~(笑)

最前列に座ってらしたAさんの仰け反り具合が、とても可笑しくって・・・
皆さんが笑ってくださったので・・・
雰囲気も和み、とってもいい感じ。
私 幸せ感じてしまいました。
 
確かに、私のレパートリーに明るい歌は少ないのですが、
でも、私自身はお客様の笑う声がだ〜い好き♡♡♡
楽しそうな声が聞こえてくると、やっぱり嬉しいし・・・
その瞬間、ホッと心が軽くなるのです。

Aさん大手柄です。 ありがとう(^_-)-☆

笑い声に包まれて、幸せなひととき。


カルメンを歌ったら、もうあとは怒濤のフィナーレに向かって進むだけ。

7 Caruso カルーソー 
8 Avec Le Temps 時の流れに


どちらも 男性の歌。しかも、いわゆる名曲です。

でも最近では・・・ Carusoは、キャサリン・ジェンキンスさんが、 
そして・・・ レオ・フェレのAvec Le Tempsは、
あのジェーン・バーキンが歌っていたりして・・・
彼女があの震える声で歌う「時の流れに・・・」は、勉強になりました。
ちょっと、目眩を起こしそうな?ショックも受けたましたけれど・・・
重い曲だろうが、声が細かろうが、
フォルテにならなくたって、伝わるんですもの。
凄い女性で、凄いアーティストですよね。本当に魅力のある深い人です。


「Caruso カルーソー」 「Avec Le Temps 時の流れに」と。
死を目前にした男性の歌… しかも非常に現実的な言葉で歌われている歌を
聴いていただきましたところで・・・

コンサートのラストに選んだのは、バルバラの「黒い鷲」

会場にいらしてくださった方には、
短い言葉でですが、この歌を選んだ理由などをお話したのですが、
改めて説明するとなると難しくて・・・

やはり、2時間もの間、私の歌を聴いていてくださって、
同じひとつのテーマの中、このラストをめざし走ってきたからこそ
互いに共鳴し感動できたのだと、つくづくそう思うのです。

こんな流れの2時間と5分でした。

今回は、準備期間のひとつひとつの作業が、
ス〜ッと流れていってくれなくて、
すべてギリギリ・・・といった感じ。

曲も、本番の3,4日前に、せっかくステージングを決めてもらって、
アレンジもかいちゃった後なのに、
南平さんに泣きついて別の曲に変えてもらったりと・・・
本当に大勢の方に迷惑をかけ、助けていただいて、
私はあの場所で歌うことができたのでした。

いろいろとありがとうございなした。
ただもう感謝の気持ちで・・・大きな胸がいっぱいです。

本当にありがとうございました。


9 黒い鷲

アンコール
1 ひまわり
2 時は過ぎてゆく


ひまわり・・・ 私が歌っている直村さんの詩は、

時は流れる 光のなかに
あふれる哀しみを 胸に抱いて・・・

この言葉から始まっているのですよ。
今日のテーマのストライクゾーンに直球勝負!

直村さんの、この歌に対する想いいれの深さを改めて感じました。

最後に歌ったムスタキの「時は過ぎてゆく」
南平さんのゆっくりとした美しいアレンジが
歌詞の内容を浮き立たせてくれるので…

涙が溢れてきて、どうしても止められませんでした。
危うく… もう少しで…号泣しちゃいそうになりました。

 

 

 

 


岩田先生のオブジェ… 遠くからみても近くからみても本当に綺麗でした。
ゴジラの卵とか、冬の稲妻とか… 例え方も人それぞれです。  私もね ・・・

黒バラ

萩の花(アンケート用紙に すすき柄と書いてあって…笑っちゃったけど、それも正解?ですね)


…お花に因んだドレスを選んだのですが 気づいてくださったかしら?

 


 

杉田真理子コンサート2006

〜没後15年〜
岸洋子さんへのオマージュ